五感で育てる食育法①
子どもの食(生きる力)は「五感」を使って育つ
感覚と結びついた体験は記憶に残りやすいという性質があります。
五感には
「視覚」「聴覚」「臭覚」「触覚」「味覚」があり、この感覚に重点を置いた働きかけで、子どもに経験値を積み重ねていってもらうとよいです。
「味覚」への働きかけ
◆「五味」を知る
味には5つ、種類があることを知ってもらいましょう。
「甘味」
「酸味」
「塩味」
「苦味」
「うま味」
ちなみに「辛味」は痛覚(触覚)にあたるので「味」ではないとしています。
◆子どもに五味を伝える2つの働きかけ
知ってもらう方法として次の2つを意識してみましょう
・色々な味を試食してみる
・その味の名前と表現方法を伝える
「甘味」あまい
「酸味」すっぱい
「塩味」しょっぱい(塩辛い)
「苦味」にがい
「うま味」おいしい
語彙を広げる働きかけにもなります。
酸味や苦味は子どもたちは基本的に好みませんから、無理強いしなくてもよいですが、
・食べ物にはいろいろな味があるんだ
・この味は○○っていうんだ
(表現の仕方が分かると自分はこの味が苦手(または得意)を回りに説明しやすくなります。)
ということを知ってもらいましょう。
料理を出した時、たんにマズイと言われるよりは「これは苦いから食べたくない(食べれない)」と言ったように、食べない理由が分かると、料理を作る方としては改善しやすくなりますよね。
幼児のうちから言葉のシャワーを浴びせておけば、子どもには必ずストックされ、その表現を使うことができるようになります。
ということで、
・色々な味の試食
・味の名前と表現方法を伝える を意識してみてください。
例)ほうれん草
①茹でたものを味付けせず食べた(苦味)→この味は苦いと知る→苦い味は苦手と表現できる
②茹でたほうれん草に醤油をかけて食べた(塩味)→かけすぎるとしょっぱい→かけすぎなければおいしいかも
③茹でたほうれん草を出汁醤油につけた(塩味+うま味)→おいしい
例)味噌を溶く前の出汁を試飲
①出汁の味は(うま味)→おいしいの味だよ!
②出汁で作った味噌汁とだしが入っていない味噌汁の比較 とかでもいいです。
フレッシュトマトの酸味
みかんの酸味・甘み
ごはんをよく噛んだ時の甘み
◆ひと口ひと口意識をしてもらおう
色々な味がありますので、ひと口ひと口を意識してみると楽しいです。
ただし、注意点として、食事中にやり過ぎると食事がすすまなくなることもあります。
ですのでおススメのタイミングは調理中です!
「試食」という、今作っている途中の料理を「特別に食べれる」というスペシャル感があり、また「ひと口だけ」という終わりがあるので、時間も取りません。
今回は「味覚」をテーマにした食育法をご紹介しました。
よければ感想をくださいね。
(light bulb)読む(インプット)だけでなく書く・発言する(アウトプット)をすると、自分の知識として残りやすいです。
次回は「視覚」についてお話します。おたのしみに♪